シニアのIT学習支援 パソコンわかばくらぶ代表 小林 里加さん(37) 高校生加え世代間交流 シニアのIT学習支援する団体「パソコンわかばくらぶ」(静岡市)の代表をつとめる。パソコンを通じ、地域や行政、学校などを巻き込んだ幅広い活動を目指している。 今月、市と協力して小学校で情報モラル教育の授業を開いた。ホームページに掲載する情報や書き込みなどを不特定の人が見るインターネット情報の危険性を学ぶ内容だ。 高校生向けには、静岡商業高校や静岡中央高校の生徒たちに、シニア向けのパソコン講座の企画や運営をやってもらった。企画を通して考える力を養い、講座では世代間交流を楽しめる「一石二鳥」の取り組みだ。 ケーブルテレビ局を退社し、県立大の大学院で経営やマーケティングを学んでいた00年、「自分たちで何かやってみたいね」と後輩と話したのがきっかけだった。当時増えていたパソコン講座の需要に注目した。話が持ち上がってから2ヶ月で、市視聴覚センターと共同で第1回の講座を開いた。御殿場市から浜松市まで、県内各地から受講希望が殺到した。 現在、会員やサポーターは約70人。パソコンを教えたり、企画を考えたり。子育てや家事と両立している会員も多い。「家庭を大事にしながらも社会と接点を持っていたい」という女性たちが活躍する。「みんながファミリーという感覚。思いやりを持って仕事をしていきたい」(竹田麻衣) (平成18年12月16日朝日新聞より)